ひとりでのアプリ開発 - fineの備忘録 -

ひとりでアプリ開発をするなかで起こったことや学んだことを書き溜めていきます

基本情報技術者試験:午前試験マネジメント系チートシート

初めに

 基本情報技術者試験の午前試験対策として、暗記が必要な部分について、個人的なチートシートを作ろうと思います。本記事はマネジメント系です。午前中の範囲を一回通して学んだ方にとっては役に立つものになっていると思います。

前提

 この記事は2023年に作成したものです。

プロジェクトマネジメント

PMBOK

 Project Management Body of Knowledge。プロジェクトマネジメント協会 (PMI) が発行しているプロジェクトマネジメントの知識を体系化したもの。

 PMBOKではプロジェクトマネジメントのプロセスは、「立ち上げ」「計画」「実行」「監視・コントロール」「終結」の5つのプロセスグループで構成され、各プロセスは10つの知識エリア(サブジェクトグループ)に分類されている。

WBS

 Work Breakdown Structure。breakdown は壊す、分解するを意味する。プロジェクト目標を達成し、必要な成果物を過不足なく作成するために、プロジェクトチームが実行すべき作業を、成果物を主体に階層的に要素分解したもの。

アローダイアグラムのクリティカルパス

 所要日数が最大となる経路。

トレンドチャート

 計画の予算・工期、および実績の費用・進捗を表す2本の折れ線グラフを並べたグラフで、差異の把握や傾向(トレンド)の分析に用いられる。

クラッシング

 プロジェクトの所要時間を短縮する方法の一つ。メンバの時間外勤務を増やしたり、業務内容に精通したメンバを新たに増員するなど、クリティカルパス上のアクティビティに資源を追加投入して短縮を図る。

ファストトラッキング

 全体の設計が完了する前に、仕様が固まっているモジュールの開発を開始するなど、当初の計画では順番に行う予定だったアクティビティを並行して行うことによって短縮を図る。

ファンクションポイント

 ソフトウェアの機能を入出力データ数やファイル数などによって定量的に計測し,複雑さによる調整を行って,ソフトウェア規模を見積もる方法

デルファイ法

 技術革新や社会変動などに関する未来予測においてよく用いられ、多数の専門家が他の専門家の意見も相互に参照しながら意見交換をし、最終的に意見の収束をしていく手法

 名前の由来は、デルポイの神託(デルファイの神託:Oracle of Delphi)に由来する。

管理図

 中央線および上限と下限を示す限界線を引いて、製品などの特性値を打点することで、工程の状態や品質を時系列に表した図で、工程が安定した状態にあるかどうかを判断するために使用される。

 生産管理に用いる場合は、縦軸に不良品の個数、横軸に日付をとる。

プル型コミュニケーション、プッシュ型コミュニケーション、相互方向コミュニケーション
  • プル型コミュニケーション

 掲示板やe-ラーニングなどのように受信者が自分の意思で必要になったときに情報にアクセスさせる方法

  • プッシュ型コミュニケーション

 電子メールや手紙、FAXなどのように特定の相手に向けて情報を発信する方法

  • 相互方向コミュニケーション

 会議やテレビ電話などのように複数の参加者がそれぞれの参加者同士で情報をやり取りできる方法

プロジェクトライフサイクル

 プロジェクトライフサイクルには、以下の特徴があります。

  • プロジェクトのリスク(不確実性)は、プロジェクト開始時が最も高く、終了に近づくにつれて減少していく
  • 初期ほどステークホルダーの影響を受けやすい
  • 中盤にかけてリソースが増える
  • 終盤ほど修正・変更が難しくなる

サービスマネジメント

SLA

 Service Level Agreement。ユーザーがサービスを提供する者との間で、サービスの品質について合意する契約。

ミッションクリティカルシステム

 障害発生などによってシステムが中断・停止すると巨額の損失や信用の失墜などの致命的な問題を招く可能性が高く、24時間365日止まることを許されないシステム

ニューメリックチェック

 numeric check。numericは数値。入力データが数値かどうかをチェックすること。

インシデント管理

 incidentは事件を意味する。サービスに対する計画外の中断、サービスの品質の低下、あるいは顧客へのサービスにまだ影響していない事象が報告された時に、サービスの中断時間を最小限に抑えて速やかに回復することを目指すプロセス。

インシデント及びサービス要求管理の手順

  1. 記録
  2. 優先度の割当て
  3. 分類
  4. 記録の更新
  5. 段階的取扱い
  6. 解決
  7. 終了

ITIL

 Information Technology Infrastructure Library。は、ITサービスマネジメントにおけるベストプラクティス(成功事例)をまとめた書籍群。

問題管理、インシデント管理

 ITILでは「問題」は「インシデントを引き起こす可能性のある未知の根本原因」と定義している。

  • インシデント管理

 迅速なサービスの復旧を行い、企業が行う事業活動への影響を最小限に抑える事を目的としたプロセス

  • 問題管理

 インシデントや障害原因の追及と対策および再発防止策の策定を目的としたプロセス

コールドスタート、ウォームスタート
  • ウォームスタート

 ウシステム障害が発生したときに、システムの電源をOFFにせずに、そのままの状態でプログラムを再起動して処理を再開する方法

  • コールドスタート

 システム障害が発生したときに、システムの電源を入れ直し、システムを初期状態に戻してからプログラムを起動して処理を再開する方法。

 「システムを初期状態に戻して」などとあれば、コールドスタート

サービスデスク

 次のような組織構造があります。

  • ローカルサービスデスク
  • 中央サービスデスク
  • バーチャルサービスデスク
  • フォロー・ザ・サン

〇バーチャルサービスデスク
 実際には各地に分散しているが連携することで擬似的に一つの組織として機能を提供するサービスデスク

〇フォロー・ザ・サン
 2つ以上の異なる(大陸の)拠点に配置され、中央での統括管理によって24時間365日のサービスを提供するサービスデスク

EUC

 End User Computing。コンピュータを利用して日々の業務を行っている者が、自システムの構築や運用管理に積極的に携わったり、コンピュータを自主的に操作することにより,自分あるいは部門内の業務に役立てること。

WOL

 Wake on LAN。コンピュータをLAN経由で起動させる機能。

データのインテグリティ

 Integrityは完全性を意味する。データのインテグリティは情報が完全で、改ざん・破壊されていない特性をいう。

サージプロテクト機能、SPD

 サージ(surge)は電気系統などに対して、異常に高い電圧が瞬間的に発生する現象。

 SPDはSurge Protective Device(サージ防護機器)

システム監査

システムテスト

 システムとしての要件が満たされているか検証するために行われるテストで、システム要件定義で定められた機能や能力がすべて備わっているかを確認する目的で実施される。

 システムテストにおける管理策には以下のものがある。

  • 計画は、開発及びテストの責任者が承認する
  • システム要求事項を網羅してテストケースを設定して行う
  • テストデータの作成及びシステムテストは、テスト計画に基づいて行う
  • 本番環境と隔離された環境で行う
  • 開発当事者以外の者が参画する
  • 適切なテスト手法及び標準を使用する
  • 結果は、ユーザ、開発、運用及び保守の責任者が承認する
  • 経過及び結果を記録及び保管する
リスクアセスメント

 リスクの大きさを評価しそのリスクが許容できるか否かを決定する全体的なプロセスのこと。予想されるリスクの可能性と大きさと、許容される可能性と大きさを比較し許容値を超えた場合にリスク軽減またはリスク回避の施策をとる意思決定を行う。

システム監査人の独立性

 「システム監査基準」では、システム監査人には「外観上の独立性」と「精神上の独立性」が必要であるとされている。

  • 外観上の独立性

 システム監査人は、監査対象の領域又は活動から、独立かつ客観的な立場で監査が実施されているという外観に十分に配慮しなければならない

  • 精神上の独立性

 システム監査人は、監査の実施に当たり、客観的な視点から公正な判断を行わなければならない