Unity - 2D PSD Importer：レイヤーを保持したまま画像を取り込む - ひとりでのアプリ開発

初めに

　2D PSD Importer は PSBファイルを Unity のプロジェクトにインポートするための公式のパッケージです。これにより、Unity のエディター内で、Photoshop で作成されたグラフィックスやデザインの多くを、完全にレイヤー化された状態で使用できます。

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Index

初めに
Index
2D PSD Importer
応用例
GIMP を使って PSB ファイルを作る
- なぜか複数あったレイヤーが１つになっている
参考
最後に

2D PSD Importer

2D PSD Importer とは

　2D PSD Importer は PSBファイルを Unity のプロジェクトにインポートするための公式のパッケージです。これにより、Unity のエディター内で、作成されたグラフィックスやデザインの多くを、完全にレイヤー化された状態で使用できます。
　重要な部分は、PSD Importer といいながら、PSB ファイルを対象としている点です。ご注意ください。

PSD、PSB ファイルとは

　PSD（Photoshop Document）ファイルとは、Adobe Photoshop のネイティブファイル形式です。PNG や JPEG と違い、作成したレイヤーやテキストなどを再度フォトショップで編集することが可能です。

　PSB（PhotoShop Bigdocument）ファイルとは、大容量のファイルで保存する形式です。幅か高さのいずれかが 30,000 ピクセルを超える場合や画像や容量が 2 GB を超える場合は、PSD ではなく PSB で保存します。

　どちらも Photoshop で使われる画像のファイル形式で、PSD が通常使うファイル、PSB は容量が大きい場合に使うファイルという認識です。

www.adobe.com
helpx.adobe.com

※GIMP など他の画像編集ソフトでも、PSD 形式にエクスポートできるものであれば、PSB 形式に変換できるので、Photoshop を使わなければいけないというわけではありません。

2D PSD Importer のインストールの仕方

　Windows > Package Manager をクリックし、Package Manager を開きます。そこから 2D PSD Importer をインストールします。
　UnityでProjectを新規作成する際に「2D」テンプレートを選択すると、はじめからインストールされているはずです。

使い方

　PSB ファイルを Project ビューの Assets フォルダーにドラッグ&ドロップすると、すべてのレイヤーを子オブジェクトとして含むプレハブを自動的に作成します。
　下の画像のようにレイヤーごとにレイヤーごとに読み込めていれば ok です。

Inspector

　Inspector には、通常の sprite にもある項目に加え、レイヤーに関する項目が追加されています。

Import Hidden
true にすると、非表示にしたレイヤーも表示します。
Mosaic
true の場合、レイヤー単位でスプライトがスライスされます。

false の場合、1枚のスプライトとして認識されます。
Character Rig
true の場合、PSB ファイルで配置した場所にスプライトを配置します。

false の場合、個別のスプライトとして扱われます。
Use Layer Grouping
Character Rig が true の場合のみ使用できます。
true の場合、レイヤーグループごとにスプライトが空のゲームオブジェクトでまとめられます。