ひとりでのアプリ開発 - fineの備忘録 -

ひとりでアプリ開発をするなかで起こったことや学んだことを書き溜めていきます

EDGE - 高機能ドット絵エディタ EDGEの使い方

初めに

 無料で使える高機能ドット絵エディタ EDGE の基本的な使い方をまとめます。


ダウンロード・解凍

 「TAKABO SOFT」さんからダウンロードします。
takabosoft.com

 EDGE 1.29b本体+説明書をダウンロードしましょう。「edge129b.ZIP」という zip ファイルがダウンロードできます。

 これを解凍すると、EDGE 本体とマニュアルを確認することができます。


EDGE の使い方

基本的な操作の流れ・ウィンドウの紹介

 基本的には、次のような流れで作業を進めます。

  1. 新規作成をクリックまたは開くをクリックし、画像ファイルを開くことでエディットウィンドウを開く

  2. カラーパレットを開き、ツールバーにあるツールを使いながらドット絵を描く

    通常、このような状態で作業をします。レイヤー管理やアニメーションフレーム管理のためのウィンドウを開き、使うこともあります。

  3. ファイル > 保存またはエクスポートをすることで、画像ファイルを保存する

新規作成

 次の操作で新規作成をすることができます。

  • 新規作成アイコンをクリックまたはファイル > 新規作成をクリック
  • キャンバスサイズ、カラーパレット、背景色を選択する

カラーパレット

 カラーパレットアイコンをクリックすることでカラーパレットを開くことができます。

 新規作成で読み込めるパレットは次の通りとなります。

(EDGE用256色カラーパレット)

 選択中の色のRGBとその色を確認できます。RGBの数値を直接変更して色を変えることもできます。

 背景色はパレットの一番左上の色になります。

 パレットからいろいろな機能を使うことができます。

 次のようにグラデーション色の作成もできます。

(グラデーションの作り方)

  1. 2色を設定する(今回は青から白へのグラデーション)


  2. 範囲選択アイコンをクリックし、ドラッグして範囲を選択する


  3. パレット > グラデーション作成をクリックする

  4. 完成


 カラーパレットを保存、読み込みもすることができます。

 名前を付けて保存をすることで、現在のカラーパレットを .pal 形式で保存できます。また、.pal 形式のファイルを開くことでカラーパレットを読み込むことができます。


画像処理

 メニューバーのイメージから画像処理を施すことができます。

 EDGEをダウンロードした際についていた説明書(manual.chm)を読むとどのような機能か分かりやすいです。

(イメージの説明、公式マニュアルのコピペ)
□ぼかす、ぼかす強
ぼかします。(きゃー、殴らないで)


□エンボス、エンボス強
画像を浮き上がらせたような感じにします。
この処理の前に「グレースケール化」をしておくと吉。


□エッジ検出
色の変わり目と、変わり具合を検出して表示します。


□カスタムフィルタ
7×7のフィルタを実行・編集する事が出来ます。
作成したフィルタは自動的に保存されます。


□影を加える
現在の選択範囲に影を付けます。
「選択範囲の形に影が付く機能」であって、「選択範囲内の図形に影を付ける機能」ではないので注意してください。
「同色範囲の選択」等と組み合わせると、ちょっと便利かも知れません。


□縁を加える
現在の選択範囲に縁を付けます。
縁は選択範囲の外側にできます。


□モザイク
モザイクを掛けます。
ダイアログの「縦・横の値を同じにする」にチェックを入れると、「縦幅」の値が「横幅」と同じ値になります。
また、どちらかの値を変化させると、もう一つの値も同じ値になります。


□ボタン化
現在の選択範囲の四隅の明るさを変化させて「ボタン」っぽくします。
現在のバージョンでは「矩形ボタン」のみ作成出来ます。
(円形ボタン等は不可、誰かアルゴリズム教えて(ばき))
バナーを作るときに使うとよいかも。


□明るさ
色の明るさを変更します。


□色反転
色を反転します。ネガフィルムのような感じになります。
二度実行しても必ず元に戻るわけではありません。


□グレースケール化
グレースケール化(画像を色のメイド^H^H^H明度だけで表現する)します。
白黒写真のような感じになります。


□淡色化
色を淡くします。パステル調(?)になります。


□色番号をずらす
色をパレットの色番号に従ってずらします。
「ループさせる」にチェックが入っていると、255番の次が0番ににります。
チェックが入っていない場合は、255番、0番以降には移動しません。
255番は255番のまま、0番は0番のままです。


□RGB値毎に演算
色のRGB値のそれぞれに対して演算をします。
実数での加減乗除が可能です。
ダイアログの「緑・青の値を赤と同じにする」にチェックを入れると、緑と青に対する演算が赤と同じになります。
また、どれかの値を変化させると、他も同じ値になります。


□指定した色番号を置換
指定した色番号を他の番号にします。

1色を1色へ置き換えるものと、多色を1色へ置き換える機能があります。


■色違いにする
選択範囲に対して、RGB値のうちの2つの入れ替えをします。


■描画
選択範囲のある場所に、その選択範囲の内容を描画します。


■連続描画
選択範囲をスタンプの図柄のようにして、描画できます。
左クリックで描画、右クリックで終了します。
複数の画像を開いている場合、他のウィンドウへ描画する事も出来ます。


■左右反転
■上下反転
左右、上下を反転します。


■回転
回転させます。回転軸の中心は、回転範囲の右上すみになります。
「線形補間(ぼかし)」にチェックを入れると、回転によってシャギ(ギザギザ)が出たときに、それを目立たなくする処理を施します。
画像全体を回転させた場合は、元の画像全体が収まるように、自動的にキャンバスのサイズが変更されます。
このとき、「元の画像があったけど今は空白」の部分は背景色で、「キャンバスの広くなった部分」は背景色で塗りつぶされます。


■連続回転
回転していく様子を、連続写真のようにして描画します。
開始角度、回転角度か終了角度のどちらか、描く画像の枚数を指定します。
描画された画像は自動的に選択状態になります。


■拡大縮小
拡大・縮小します。倍率は実数で指定できます。
「線形補間(ぼかし)」にチェックを入れると、拡大によるシャギを目立たなくする処理を施します。
画像全体を拡大・縮小する場合は、キャンバスのサイズごと大きさが変化します。


■シフト
画像を移動します。
一度の移動量を「移動量」で指定して、上下左右のボタンで移動します。


■マスク作成
背景色の部分が白、それ以外が黒になります。
GDI等で重ね合わせ処理をする時に使用するでしょう。
(DirectDrawを使用する場合は不要)

レイヤー

 レイヤーアイコンをクリックすると、レイヤー管理ウィンドウが表示されます。

(レイヤー管理ウィンドウ)


アニメーションフレーム

 GIF形式のアニメーションを作ることができます。

  1. アニメーションフレームアイコンをクリックし、アニメーションフレームウィンドウを開く

  2. 設定 > 設定から設定画面を開く


  3. あらかじめサイズを指定しておき、取り込む際は位置のみにチェックを入れ、読み込みたいキャンバスのサイズを入力
  4. フレームレイヤーの取り込み開始をクリックし、取り込みたいレイヤーを選択していく。


  5. フレームのプロパティを開き、ディレイなどの設定をする

    ディレイは表示されるフレーム数です

  6. 再生ウィンドウからアニメーションを確認する


  7. ファイルを保存する
    今回は動画をアニメーションGIF形式で保存をクリックします。


ショートカットキー

 デフォルトのショートカットは次のようになっています。

キー 処理名
Shift + マウスドラッグ ツール「ハンド」と同じ効果を得られます(スクロール等)
Ctrl + A 全て選択
Ctrl + C コピー
Ctrl + N 新規作成
Ctrl + O ファイルを開く
Ctrl + Shift + P PNG形式でエクスポート
Ctrl + S ファイルの上書き保存
Ctrl + V 現在のイメージに張り付け
Ctrl + Shit + V 新しいウィンドウに張り付け
Ctrl + X 切り取り
Ctrl + Y リドゥ(やり直し
Ctrl + Z アンドゥ(元に戻す)
F4 編集レイヤを1つ上へ
F5 編集レイヤを1つ下へ
F6 前のウィンドウを表示
F7 次のウィンドウを表示
DELETE 削除
C ズームを等倍にする
X ズームアウト
Z ズームイン
選択範囲を1ドット上へ移動
選択範囲を1ドット下へ移動
選択範囲を1ドット左へ移動
選択範囲を1ドット右へ移動

※説明書から抜粋

 ショートカットキーを変更したい場合は、設定 > ショートカットキーの設定をクリックしてください。

画像が開けない

 EDGEが対応している画像形式は以下の通りです。これらにあてはならないものは開くことはできません。

形式 読み込み 書き出し 備考
BMP 2/16/256色 16/256色 -
PNG 2/16/256色 16/256色 透過に対応しています。
GIF 1~256色 16/256色 Ver.128から正式に対応しました。
透過に対応しています。
アニメーションフレームからアニメーションGIFを書き出すことも可能です。
MAG 6/256色 - -
ICO 2/16/256色 16/256色 透過に対応しています。
エクスポート機能を使うと、複数画像を1つのアイコン画像として出力することが可能です。
EDG 256色 256色 オリジナル形式(レイヤサポート)
EDGE2のEDG形式も読み込み(インポート)可能
AVI - 8/16/24bit色 アニメーションフレームより出力可

※説明書から抜粋

 png 形式など対応している形式でも256色以上使ってある画像は開くことができません。その場合は、減色をして対応しましょう。

 減色する方法はいろいろあります。例えば、下のリンク先のウェブサイトで減色することが可能です。

www.petitmonte.com

どのようなものが作れるのか







最後に

  • EDGE は高機能ドット絵エディタである
  • 無料で使うには十分すぎるほどの機能がある
  • 説明書も本体と一緒にダウンロードでき、細かい使い方まで説明されている