ひとりでのアプリ開発 - fineの備忘録 -

ひとりでアプリ開発をするなかで起こったことや学んだことを書き溜めていきます

はてなブログでTex記法を用い、きれいな数式を表示する方法

初めに

 Tex は論文の作成などに使われるフリーの組版処理システムです。Texの最大の特徴は数式をきれいに書けること。本記事ははてなブログTex記法を用い、数式を表示させる方法を学びます.

Tex記法

記述方法

 はてばブログで Tex 記法を用いるには、次のように記述します。

[tex: 数式]
四則演算
表示 記述方法
 a + b [tex: a + b]
 a - b [tex: a - b]
 a \times b [tex: a \times b]
 \frac{a}{b} [tex: \frac{a}{b}]
 \displaystyle \frac{a}{b} [tex: \displaystyle \frac{a}{b}]

 掛け算の記号は \times, 分数は \frac{a}{b} で表します。

 分数を1行で表示させたい場合は \frac{a}{b} でよいですが、大きさを他の文字とそろえたい場合は \displaystyle を用います。

括弧

 基本的には、左括弧の前に \left、右括弧の前に \right を記述します。

表示 記述方法
 \left( a + b \right) [tex:left( a + b \right)]
 \left\{ a + b \right\} [tex:left\{ a + b \right\}]
 \left[ a + b \right] [tex:left( a + b \right)]

 中括弧と大括弧は、\{、\[ のように記述する必要があります。

 括弧の大きさは自動調節されます。

表示 記述方法
 \left( \displaystyle \frac{a}{\frac{\pi}{2}} \right) [tex: \left( \displaystyle \frac{a}{\frac{\pi}{2}} \right)]
添え字
表示 記述方法
 a^b [tex: a^b]
 a_b [tex: a_b]
 {}_n C_k [tex: {}_n C_k]

 累乗はハット "^"、右下の添え字はアンダーバー "_" で記述します。また、{}_n のように記述すると、なにもないところに小さい n を表示できます。これを用いて、左下の添え字や左上の添え字を書きます。

数式

 数式環境を作りたい場合は次のように記述します。

[tex: \begin{align} ここに数式を入力 \end{align} ]

 align環境では、改行のある数式を表すことができます。

[tex: \begin{align} \int_a^b f(x) dx &= \int_a^b g(x) dx \\ \int_a^b f(x) dx - \int_a^b g(x) &= 0 \end{align}]

 \begin{align} \int_a^b f(x) dx &= \int_a^b g(x) dx \\ \int_a^b f(x) dx - \int_a^b g(x) &= 0 \end{align}

 "\\" で改行をします。また、&= にすることで & の位置をそろえることができます。

 本家 Tex では、align 環境だとタグの非表示命令をしなければ、自動で式番号が表示されますが、はてなブログでは何も書かずとも式番号は表示されないようです。

他の数式の書き方について

 基本的には Tex で数式を記述する場合とほぼ同じ感覚で記述することができることが分かりました。

 下のように行列を記述したり、det の部分をローマン体にしたりなど、Tex を使い慣れている人であれば苦労なく使用できると思います。

 dxdy = {\rm det} \begin{pmatrix} \frac{\partial x}{\partial r} & \frac{\partial x}{\partial \theta} \\ \frac{\partial y}{\partial r} & \frac{\partial x}{\partial \theta} \\ \end{pmatrix} drd \theta

 下の参考に、そもそもの Tex の記述の仕方を紹介しているウェブサイトのリンク先を載せております。